ガラスフィルムの表面コーティング考察

今回は、ガラスフィルムの表面コーティングについて書きたいと思う。
固体の撥水性を判断する「水滴角度測定試験」という試験がある。
水滴角度

画像を見て頂くとイメージしやすいかと思うが、固体の持つ水を弾く効果が強くなれば強くなるほど水滴が丸く球状に近くなっていく。この水滴と固体の接触する角度を測定して撥水効果を数字化する試験だ。

水滴角度測定試験

クロスフォレストのガラスフィルムをA、一般的な強撥水加工をしたガラスフィルムをBとし、測定開始時と摩擦試験後を測定をした物が上記データだ。
接触角が大きくなる(180度に近づく)ほど、撥水性(撥水効果)が高いという事になるが、一般的に超撥水であればあるほど持続性(耐久性)が低くなる(持続できない)傾向となる。
表を見て頂くと、A、B共に開始時の撥水効果の高さは良好なのだが、ここで注目して頂きたいポイントは摩擦試験後の結果だ。AとBを比べると、Aの方が撥水効果がより持続しているのがお分かり頂けるだろうか。ちなみに、Bのガラスフィルムは、決して粗悪な表面コーティングがかかっている訳では無く、現在、評価の非常に高いコーティングをかけてある。

以前のエントリーでも書いたが、撥水材を単に塗るだけでも撥水加工をかける事は出来る。だが、初期性能だけではなく持続性とのバランスも重要だ。ガラスフィルムの表面は、指でスワイプするだけでなく、カバンやポケットの中などで常に何かに摩擦されている。摩擦試験後が良好な数値だという事は、ガラスフィルムを長時間使い続けても良好な状況が保持される、という事がお分かり頂けるかと思う。
持続性は、商品を長い事使い続けないと分からないし、撥水効果は徐々に落ちていくので実感として分かりづらい。お客様の中でここを実感して頂ける方がどれだけいらっしゃるかは分からないが、弊社は初期の撥水性能の高さと同じぐらい持続性も重要と考えているので、バランスの良い高性能な表面コーティング(処理工場)を例えコストが高くとも妥協せずに選んでいる。また、可能な限り最善なモノを販売して行きたいので、満足せず更に良いコーティングが無いかを模索し続けている。

大分端折って説明したが、少し補足させて頂くと、撥水が良いのか親水が良いかという点はここでは置いている。また、この試験は撥水性を検査する試験なので撥油性は少し別の話となる。(撥水性が高いと撥油性も高いのが一般的ではあるが)先述の試験データでは、撥水効果の持続性が高いという点がお分かり頂けると幸いだ。

さて、ここ最近のクロスフォレストは、お蔭様でiPod touch用ガラスフィルムが非常に好調だ。現行iPod touchは、すでに3年も販売されている超ロングセラーなデジタルオーディオプレーヤーだが、今回のマイナーチェンジで中身が一新され、外見こそ変わらないが「ミニiPhone6」といっても良いぐらいの超高性能となった。
ベースでiOSが動くのだから音楽が聴けるだけではない広い使用用途(可能性)を持つ。これだけの性能を持ったデジタルガジェットが2万円中盤で買えるのは、バーゲンプライスだ。割高感があるApple商品の中でも、別格にコストパフォーマンスが高い商品だと思う。

クロスフォレスト iPod touch 6(5)世代用ガラスフィルム 【日本製ガラス使用】樹脂製ボタン付き ラウンドエッジ Glass Film 液晶保護フィルム「CF-GHIPT5」