少し前の話題になるが、ついにホンダ社の小型ビジネスジェット機「HondaJet」の試験用5号機が初飛行に成功し、量産がいよいよ目前に迫っているようだ。
ここまで来るのに何十年。相当な紆余曲折があったようだが、官の援助を受けないで、機体・エンジン共に自社で作りきり、無事に販売までこぎつけたのは流石だろう。
新幹線の発達している日本国内では小型ジェット機の需要はあまり見込めないのでは?と思うが、すでに100台を大きく超えるオーダーがあるとの事なので、海外需要はかなりあるのだろう。
このニュースを見て、本田技研の基礎技術研究センター(埼玉和光センター内、当時はASIMOなどと一緒にここで航空機の研究が行われていた)に所属していた開発者と、昔飲んだ時に聞いた話を思い出した。
ホンダ社では、航空機市場への参入にあたってゼロ戦などに使われていた「星型E/G」を実際に研究所に持ち込み、バラして研究したそうだ。
70年以上も前のレシプロ飛行機のE/Gを研究して、最新ジェット機への転用可能な技術があったのか、はたまたプロペラ機を開発しようとしていたのかどうかは筆者には分からなかったが、それはさておき、その開発者が実際に星型E/Gに触れた感想は、
「あの時代に作ったとは思えないぐらい良く出来たE/Gだ。あれは半端な技術では作れない。」と言っていた。
そう、忘れてはいけない。日本の技術力は昔から素晴らしく高く、そしてそれは受け継がれている事を。
ホンダジェットは、その良い例なのではないだろうか。
まずは最初の一歩として、超小型ジェット機の発売までこぎつけた。ちなみにお値段430万USドル。
行く行くは、海外アーティストのリリックにも良く登場するガルフストリーム社「G650(G6)」のような、「世界最高峰ビジネスジェット機」に肩を並べる機体を、開発していただきたい。G650はお値段6500万USドル。
あ。残念ながらこれらのジェット機はここ(クロスフォレスト)では買えませんので、欲しい方は、丸紅エアロスペース株式会社様までご連絡ください。